まりまりくおりてぃ

やさしいデザイナーな大学院生。チームを作ったり、チームで作ったり。

福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞2017公開審査会に登壇してきました!

お久しぶりです、まりまりです。2月は半分、福岡にいませんでした。

3月もそんな感じの毎日になると思います。就活生とはこういうことか。

 

ところで3/3の金曜日。

福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞2017公開審査会に登壇してきました!

 

f:id:YamadaQuality:20170305041231j:image

(司会の馬場さんは当日お誕生日でした。おめでとうございました!)

 

結果から言うと、我々の所属チームは、受賞することができませんでした・・

私、コンテストでプレゼンして手ぶらで帰るの初めてだからめっちゃショックでした!!!ぐお〜!!!

しかし、せっかくなので「意味のある手ぶらにしてやろう」と思い、ブログを書いている次第であります( ̄^ ̄)ゞ

 

なぜ登壇したのか

私は今、地元企業の皆様の発案・協力のもと、研究室メンバーと一緒に『かもかも - COME ON! KANMON! -』という関門地区(下関・門司港)のための観光案内アプリを制作中です。(今月中旬、リリース予定です!お楽しみに!)

 

実は昨年度も九州アプリチャレンジキャラバンの推薦枠で出場させて頂いたので、福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞とはもう2年目のお付き合いです。

昨年度はたいちゃん先生賞・ヤング賞を受賞し、コンテストの後もアプリのビジネス化の支援を受けることができたり、東京ビッグサイトへ出展することができたり・・と良いことづくめだったので、

モノができている完璧な状態ではありませんでしたが、「せっかくだから応募してみよう!」と、熱い想いを書類(プレゼンスライド)にぶつけて応募しました。

 

公開審査会の様子

毎年Tジョイ博多で開催されるのですが今年はイベントホール、スカラエスパシオで行われました。映画館で登壇するのもワクワクですが、スカラエスパシオも広々していてよかったです!(でもここで今年の6月にKEYTALKがライブするらしくて、え?まじ?と思っている)

 

1次審査の書類選考を通過した団体だけでなく、他のイベントからの推薦枠なども合わせると、12団体が2次審査の公開審査会に進み、5分間のプレゼンと3分間の質疑応答で熱い戦いを繰り広げてまいりました。

 

f:id:YamadaQuality:20170305041032j:image

(これプレゼンしてるすみっこにいるの私です)

 

変わったことといえば、昨年度よりもぐーんと学生が増えました。半分以上の団体は学生でした。内容については割愛しますが、どの発表もすごく面白かったです!!!

 

で、見ていて途中からすでに「あ、これ受賞きびしいかも」と思っていました。

立ち位置が中途半端だからです。学生ほどのフレッシュさもなければ、社会人と戦えるほどの安定感もない。学生が作っているがバックに企業がついているというのは、この場では圧倒的に不利でした。

 

受賞式の様子

続々と名前が呼ばれて行く中、いっこうに呼ばれない時間を過ごして、最後の記念撮影。つらかったぁあああ!

 f:id:YamadaQuality:20170305041046j:image

最後の集合写真、私ちょっとショック受けてたのか若干距離あいてるw

 

学生団体もかなり受賞していました。

コンテンツのクオリティやビジネスモデルがしっかりしている団体が必ずしも勝つ賞ではなく、「応援したい!」と思えるコンテンツかどうかが軸になっていたように感じました。

  • コンテンツへの想いが大きいか
  • 登壇者自身の才能や人柄が魅力的か
  • そのコンテンツを支援することで、お金になりそうか

などなど。良い意味で、コンテンツやビジネスモデルにツッコミどころがたくさんあっても勝てる賞でした。

そして昨年度よりも、その気が強くなっていたように感じました。学生が増えたのも関係しているかもしれないです(福岡のコンテンツの登竜門的な存在にしたいようなので。)

 

質疑応答や交流会で受けたフィードバック

受賞することはできなかったのですが、きっとそこには理由があると思い、交流会では勇気を出して審査員や見てくださった皆さんからのフィードバックをたくさん受けることにしました。

 

頂いたフィードバックは以下の通りです。

アプリそのものに対してのフィードバック

  • それっぽいけど普通のアプリだなと思った。あと1歩、尖っていない感じ
  • 地元の親子連れのための、というのが天井が見えてるようで寂しい気もする
  • 地域活性化は『今の世代』を狙おうとしてもダメ。狙うべきは子どもたち。子どもが「行きたい!」と行けば親が連れて行くし、子どもたちが大人になった後にその地域に残って盛り上げてくれる→子どもに刺しに行くこと自体はやろうとしていることではあるが、街を魅力的にするという点ではあと1歩だね〜というコメント
  • 街をテーマパークにしたいというコンセプトを実現する方法として『アプリ』に縛られすぎないようにしよう

プレゼンに対するフィードバック

  • やっぱり動いているものがあってユーザーの反応があると説得力が違ったと思う
  • 機能の一部だけでも動画などで見たかった

私まりまりに対してのフィードバック

  • プレゼン自体は1年前より大人になったし、自分をどう魅せるのが良いかが見えてきたように感じる。だがまとまりすぎていて逆にフレッシュさがない。良くも悪くも学生っぽくない
  • 独特な世界観を作るのが得意なのでは?個展やるなら行くよ←えっ

 

フィードバックをくださった皆さん。本当にありがとうございます!!!

 

フィードバックを受けて思ったこと

1.コンテンツのアイデア自体が平凡にまとまっている

これ言ってしまうと元も子もない気がするのですが、今回のプロジェクトは今まで経験したことのない規模で進んでいるので、

「どの期間で、どの価値を最大化したいのか?」が途中で結構ぶれてしまったように感じます。(本当はコンセプトデザイナーとしてここに一番責任を持つべきなんですけど。しくしく)

 

「ありそうでなかった」ならいいんですけど、「ありそう」でとどまってしまったのが 敗因です。「ありそうでない」ところを主張するほどの材料がなかった。これは競合調査が弱かった部分もありますし、何より本質的な問題の捉え方や解決の仕方に甘さがあったと思います。

 

あー超絶くやしい。

(ちなみに前回出場時は「ありそう・・」と思っていたのですがよくよく調べてみたら「なかった」んです。それでそこを激推ししました。ずるいw)

 

2.プレゼンテーションの失敗〜構成〜

「プレゼンよかったよ〜」との声をいただきましたが、「コンテンツの魅力を100%伝えることはできなかった。だから受賞できなかったんだ」と責任を感じていますし、大変悔しく思っています。

 

今回のプレゼンの構成は

『制作のきっかけ(解決したい問題)→アプリ概要(誰のためのどんなアプリ?)→将来はこんなふうにしたい 』

 

だったのですが、この流れで勝負するのであれば「実際に今こんな風にアプリが使われていて、こんな効果が出ています」までを伝えないと、よっぽどアイデア自体に新規性がないと説得力を感じてもらえません。

それが厳しいならモノのクオリティで魅せるしかない。(とにかく綺麗な映像をみせるとか、楽しそうに遊んでいる人をみせるとか。)

 

で、それをやる材料もない中のプレゼンだったので、とにかくこの事業に対する想いだったり、動いているメンバーがどのくらいいて、どんなふうに活動しているのかという『ドラマをみせる』という奥の手を使うしかなかったかもしれないです。

逆にもっとビジネスモデルや営業の実績を前に出してしっかりみせるのもありだったかも。事業主とのやりとり不足を感じます。

 

3.プレゼンテーションの失敗〜デザイン〜

これも「いや、あなたデザイナー志望では」って話になるので大変へこむのですが、今回のスライドではアプリの魅力が伝わらなかった、これに尽きると思います。

昨年度は子ども向け育成×お絵描きアプリ『描いて!育てて!ペットリアン』で挑戦したのですが、アプリが完成してからの登壇だったのもあり、素材として使えるイラストは十分にありました。

また、実際にペットにえさを与えたり、お絵描きをしたりといった主要な機能の紹介を動画で見せることもできたので、アプリの全体像がしっかり伝わったと思います。

 

今回はアプリが未完成の中での挑戦だったので難しい部分もありましたが、それでももっとスライドの見せ方を工夫することはできたと思います。

できてる部分だけでも動画見せたり・・画像をうまく動かしてアニメーションを見せたり・・

 

今回の出場団体の中で、やっぱりスライドがうまく作られているなぁという子達はアプリのデザインもしっかりしていて「あぁ・・わたし・・」と落ち込みましたw

まずはスライドの改善からやっていきたいと思います。ぐぬ〜。

 

これからのこと

『かもかも』も3月中旬にはリリースされ、卒業するメンバーもいるのでいったん開発現場も仕切り直しです。

まずは開発の振り返りをして、新たに動き始めるプロジェクトで「いつまでに、どんな価値を最大化するのか」「価値を最大化するために、どんなチーム分けで何をするのか」を話し合いたいなぁと思っています。

 

あとはチームごとにマネジメント責任を分散させたい。今は中央集権化しているというか、一人のPMに全てを任せている感じになっているんですね。チームの分け方がまずかったかなと今となっては思うのですが。

(サーバー班・デザイン班・・というように役割ごとにわかれていた。たぶん、機能ごとに分けたりした方が1人ずつの成長度も上がるし、コミュニケーションコストはかかるかもしれないけど1人のPMがしんどくなったり、ボトルネックになったりはしにくくなるだろうと思っている。・・はっ!マネジメントに関してはまた別記事で書こうw)

 

もちろんせっかくアプリを作ったので反応を見ながらどんどん改善していって、地域に愛されるアプリになればいいなぁとすごく思うのですが、『街そのものをコンテンツとしてもっと魅力的なものに』しないことには根本的な解決はないと薄々感じています。

 

「街をテーマパークにしたいってどういうこと?」を、いったんアプリ開発(ものづくり)から離れて、純粋に観光地としてもっと楽しいものにするには何をするべきなのかを全員でブレストしたいなと思いました。(ことづくりですね)

やるかやらないかの判断は慎重にするとして。

 

あとは、そうする上でビジネスや観光の勉強が足りてなさすぎるので、しっかりインプットもしたいです。

私がこのアプリに関われるのは泣いても笑ってもあと1年。うちの研究室は今後4年は関わることが決まっているので、仕組み・基盤を作って卒業していけたらいいなと思います。

 

絶対に意味のある手ぶらにしてやる

そんなこんなで手ぶらで関門に帰ることになってしまってマジで悔しいんですけど、上記のようにフィードバックを受けてそこから色々考えることもできたし、交流会の後にもメンバー同士アツい話ができたので、

 

「下手に受賞せんでよかったわ」と思ってます。・・強がってなんかないよ!?!

 

いやでも本当にここが始まりの地点になってよかったです。コンテストが最終地点になってしまうよりずっとずっといい。

 

下手に受賞していたとしたら「こんな感じでいいんだ〜!このままいけいけどんどん」となっていたかもしれないです。ここで気が引き締まったのは本当によかった。

 

そういうわけで来年なにかの形で、福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞に私はまた現れますよ。『かもかも』だって実益狙っていきます。絶対に関門地区をおもしろくするんだ。

 

このままでいいなんて全然思ってない。正当な評価を得られてよかったです。這い上がるぞ〜!

 

というわけで、今年も素晴らしいコンテストでした。

関係者の皆様、本当にありがとうございました!

 

ではでは、実はまだまだ書きたい記事があるのでしばらく更新に期待してくださいw

まりまりでした!